生活する
生理が過ぎ去りホルモンバランスが安定しているということもあるのだろうが、夫との共同生活のリズムに少しづつのれてきた感がある。
単純にここ数日一緒に過ごす時間がたくさんとれたからだということも大きい。
好きなので一緒にいたいというのは生活が始まっても変化なく、だからときおり彼が自室にこもると寂しくなって覗きに行く。
料理のことでは今だにざわつくことがあり先日も例え話を用いて訴えた。
そういうことを積み重ねて(不用意に積み重ねることは控えながら)いくしかないと思う。
その積み重ねをあまり重大に受け止めすぎないようにできればいいなと思う。
夫とのと書いたが夫というのは恋人のことで、唐突に夫になったのは字面の上で、なにかすこし急な気がした。
一緒にいると心地の良い人でなにやら現実的すぎるところはあるがいいなと思えるところがたくさん見つかる。
今朝わたしが仕事に行きたくないなぁと言ってみると、そんなことない、行きたいでしょ と言う。そういえば彼が仕事に行きたがらなかったことはないなと思う。そしてわたしは本当に仕事に行かなくなったらきっと駄目になるだろうなと思う。
玄関先に見送りに出てきてくれた彼は11ぴきのねこ(へんなねこ)の手をバイバイと振って可愛かった。
おおきな台風が来たのでずっと家にいた。家にいて夜通し海外ドラマを観た。
私はときおりしゃべるが彼は黙ってみている。でも笑うところは同じように笑うので嬉しくなる。
生活における優しさのやりかたや、思考のすじみちに気がつけていると感じるので生きていくのがやりやすい。
彼は違う人間で、食べ物の好みも映画の好みも情熱のかけどころも少しづつ違うけど、わかるところも多くて、そのわかるところが、生活のなかに多い気がして、だから一緒にいると心地いいのだと思っている。